ISUCONは多くのスポンサー企業により運営をサポートいただいています。
今回はISUCON8でインフラ提供をしていただき、ISUCON10ではゴールドスポンサー、ISUCON11ではプラチナスポンサーとして協賛をいただいているGMOインターネットグループ様にお話を伺いました。スポンサーからみたISUCONというコミュニティ、インフラ提供の時の裏話など色々と聞くことができました。

―― これまでの運営へのご協力、ならびに企業スポンサーという形でのご支援ありがとうございます!最初に皆さんが普段どのような仕事をしているか教えていただけますか?
稲守様(以下、稲守):次世代システム研究室 兼 デベロッパーリレーションズチームの稲守と申します。技術広報的な活動とプロダクトマネージャー的な仕事を兼任しています。

的場様(以下、的場):システム本部インフラ運用グループとクラウドサービス開発部でマネージャーをしている的場です。ISUCON8ではインフラ提供の担当をしていました。現在は小倉でインフラを運用していて、インフラの開発なども行っています。

筬島(おさじま)様(以下、筬島):的場のチームで同じくクラウドサービス開発部でインフラ運用をしています。ISUCON8でのインフラ提供と同じく、ConoHaのVPSのサービスを運用しています。

GMO_01


―― GMOさんの中でのISUCONがどんな存在なのか教えていただけますか?
稲守:ISUCON8でConoHaとしてインフラ提供をしたんですが、ConoHaは8年前に出たサービスでいわゆる開発者に向けたホスティングサービスです。ISUCON8が開催された3年くらい前のタイミングだと「開発者とのコミュニケーションを強化していきたい」という命題が社内的にあり、DevRel的な活動を強化していった時期でもあります。ISUCONは社内での認知度が高く、特にGMOペパボからは毎年エンジニアが出場して盛り上がっています。

―― 昨年のISUCON10ではゴールドスポンサーとしてご支援いただきましたが、やってみていかがでしたか?
稲守:過去に運営に関わっていた企業向けに割引があると連絡をいただいたのがスポンサーするきっかけでした。私達はインフラ企業でありますので、過去に運営として協力させていただいたことに恩義を感じています。また、DevRelの活動をしてるとエンジニア向けのイベントは沢山ありますが、広くエンジニアに認知が取れるという意味でISUCONはマーケティング的な話でいうとコスパがいいイベントだと思っています。そういった複数の理由で協賛をさせていただいています。
ISUCONの運営に関わったりスポンサーするといったことの効果はマーケティングなので伝え方は難しいんですが、マルかバツかでいうと明確にマルだと考えています。特にインフラとしてConoHaを提供した時は社内の風向きも変わったなと感じましたし、外部の開発者の皆さんからもConoHaを注目していただきました。あのタイミングでインフラ提供できたのはConoHaにとってもターニングポイントだったのかなと。ISUCONが盛り上がるとIT業界全体も盛り上がると思っています。そういった意味でも、今後もISUCONを応援したいと思っています。

―― ありがとうございます。ISUCON8ではインフラ提供していただき、大変お世話になりました。運営として参加された皆さんは当時を振り返って印象に残っていることなどありますか
的場:インフラ提供をするという話が出た時、じつはISUCONのことを知りませんでした。ただ、規模感や影響力について聞いているうちに「ぜひやるべきだ」と頭が切り替わりました。いざ準備を始めるというタイミングでは「インフラ提供といってもそんなに大変じゃないだろう」と思っていたんですが、やってみると結構大変で(笑) 予選は結局2ラック分のサーバを用意しました。
運営の皆さんと一緒に合宿 *1 をしたりしながら準備をしましたが、ISUCONの問題を出題する方々って皆さんすごい人ばかりで業界のインフルエンサーみたいな方達なんですよね。ISUCONではトータルで安定したインフラ提供をする必要があるんですが、私達は普段インフラ寄りの仕事をしていてわりと分業化されていたりするのもあって、最初は出題の皆さんのレベルが高すぎて話についていくのが大変だったのを覚えています。結果的に筬島さんと始めとする関わって下さった多数のパートナーの方々にも頑張って頂けたおかげもあって、トラブルなく安定したインフラを提供できたのでよかったなと思っています。
*1 一泊二日で集中的に作業をすすめていくために ISUCON8 運営チームで湯河原へ行って開催した運営合宿。「進捗が出すぎて予定よりも半日早く切り上げた」という当時のレポートはこちら

GMO_02
ISUCON8 合宿の様子

筬島:そうですね、それに関しては出題担当で問題を作っていただいたDeNAさまとカヤックさまにとてもお世話になりました。私は事前にPodcastなどでISUCONという名前を聞く機会もあって、相当大規模なイベントだというのは知っていました。自分がやるとなると、これはトラフィックがえらいことになるなとビビっていました。合宿のタイミングで当初想定していたものとは違う構成だったんですが、なるべくインフラに負荷が出ないような提案をしたところ予選の作問担当であるDeNAさまがその場で取り入れてくださいました。弊社のブログでも書いたのですが *2 私達がインフラを提供したISUCON8がうまくいったという評価をいただけるなら、問題を作ってくださったDeNAさまとカヤックさまの皆さんのおかげだなと思ってます。
*2 ISUCON8でのインフラ提供についてまとめたブログ記事 ISUCON8インフラエンジニア体験記 / GMO Developers

―― いい話ですね… ありがとうございます。ISUCONの事ばかり聞いてしまいましたが、GMOさんがどういった会社でどんな事業を手掛けていらっしゃるのか、あらためて教えていただけますか?
稲守:GMOインターネットグループは総合インターネット企業で、最近だとGMOコインのような暗号資産もありますしGMOあおぞら銀行GMOクリック証券もやっていて「金融×IT」に力を入れています。既存でやっているメディア事業や広告事業などでもテクノロジーシフトをここ10年くらいでやっていて、テクノロジーカンパニーになってきています。直近だとEコマースが伸びていますし、DXの文脈ですと電子サインが注目されていて色々な行政機関でGMOサインを導入いただいていて業界で最もお使いいただけているという状況です。
インフラ提供させていただいたConoHaは元々GMOインターネットがやっていたインフラ事業という部分で、ドメインだったりサーバーやクラウドなど提供していて引き続き注力しています。開始したばかりの頃は先進的なユーザーの皆さんにお使いいただいていたんですけども、いい意味で一般化してきてレンタルサーバを含め様々な種類のサーバ提供をやっていて、Minecraftなどのサーバーインストール型ゲームなどでもご利用いただいています。

―― 事業の規模が大きくなるとインフラへの影響もあると思いますが、今後の展開など予定ありますか
的場:ConoHa全体については事業サイドで計画を進めていますが、6年くらい前に一度リニューアルしているんですね。インフラ自体の構成は若干ふるくなりつつあるんですが、ISUCONのようなイベントを通して間接的に使っていただける機会が増えることでユーザーニーズも見えてきているので基盤を新しくしていこうという動きに繋がっています。私達のチームでいうとやっていることはかなり幅が広くて「なんでも屋さん状態」なんですが、OpenStack以外にもWindowsを基盤にしたものなどインフラ技術を幅広くさわれるという楽しさがあるかなと思います。

筬島:ConoHaについてはリニューアルから6年となり、たしかに新しいタイプのインフラに比べると自由度が低いところもありますが、大規模環境のクラウドインフラを効率的に運用するという工夫の余地があります。細かな部分を自動化したり、ログの集積を効率化したり、技術的な取り組みとして内製ツールを作ったりしています。IaaSクラウドのプロバイダならではの面白みを感じています。

――ISUCON11の参加者へのメッセージなどあればお願いします。
稲守:どんどん若くて優秀な方が増えて、学生が強くなってきているのは時代の流れなのかなと。これは未来にとって明るい話だなと思いますし、負けずに大人の皆さんも取り組んでスコアが上がっていくと思います。楽しみです!皆さん頑張ってください。

的場:ISUCONにはまだ個人では参加したことがないのですが、熱量が多いイベントですし実績を出している方のエントリなどを見ると素晴らしいなと感じます。ISUCONに参戦することで「技術力」や、「問題点をいち早く発見し解決まで導く能力を上げたりする能力」に繋げる事ができると思うので、是非頑張ってください!

筬島:参加者の視点では競技環境に「ものすごい高負荷をかけることに怯えている部分」があるのかなと想像していますが、インフラ提供した視点からすると「もっと負荷を出してみて!」というところもあります。悪いことをされると困るんですけど、インフラの人たちを驚かせてみるくらいに負荷をかけまくってほしいなと思います。がんばってください!

GMO_03


―― 最後に、宣伝などあれば!
今年も開発者向けカンファレンス「GMO Developers Day 2021」を開催します。9/16(木)と17(金)の2日間で、インフラやサーバーサイドはもちろん、NFT、5G、FinTech等をはじめとした先端領域で活躍する開発者たちによる熱気を帯びたセッションをオンライン配信でお届けします。事前参加登録特典もありますので、皆さんのエントリーをお待ちしています!
GMO Developers Day 2021


開発者向け情報サイト「GMO Developers」では当社が展開する事業における技術やエンジニアリングカルチャーなど様々な情報のほか、このISUCONインタビューのような舞台裏の情報なども発信しています。ぜひ御覧ください。
GMO Developers

――ありがとうございました。


関連リンク
レンタルサーバーならConoHa