ISUCON14の開催おめでとうございます。

さくらインターネットでは、昨年のISUCON13で作問を担当いたしました。DNSを絡めた問題は、実際に発生したトラブルとその解決策をヒントに作成していました。過去の出題も各社の特徴を活かした内容になっており、過去問への挑戦を通じて日本のWebサービスがどのようにスケールし、高い信頼性を実現してきたか、その一端を垣間見ることができる問題になっていたら嬉しく思います。

今年の作問は、ISUCONを二連覇しているチームが担当されるとのことで、どんな問題が登場するか、今からとても楽しみにしています。私自身も昨年の出題チームとともに、いち参加者として挑戦させていただく予定です!

さくらインターネットは「『やりたいこと』を『できる』に変える」を企業理念に掲げ、官民のデジタル化を支えるクラウドインフラの提供を通じて、社会や産業のデジタル化を促進することを目指し、ガバメントクラウドに認定された※「さくらのクラウド」や、NVIDIA製GPUを搭載した「高火力」シリーズなど、さまざまなクラウドサービスを展開しています。

参加者の皆様がISUCONを通じて「やりたいこと」を「できる」に変える体験を得られることを願っています。それではISUCON14でお会いしましょう!

さくらインターネット株式会社
クラウド事業本部 副本部長/SRE室 室長
長野 雅広(kazeburo)

※2025年度末までに技術要件を全て満たすことを前提とした条件付きの認定です。


ISUCON14の開催おめでとうございます。2011年に始めたイベントが、本当に多くの人に支えられ毎年開催されて14回目、本当にすごいことです。
ISUCONというイベントが2011年に始まったときには、自分が発案し、当時そして現在も同僚のkazeburo(長野)さんとともに最初の問題を作りました。このときに考えていたことはおそらくほとんどひとつだけ、「Webアプリケーションのパフォーマンス向上を競うことは楽しいことのはずだ」というものだったと思います。その楽しさを多くの人に受け入れてもらったからこそ、14年も続けられているのでしょう。今年のISUCON14でも、多くの人にその楽しさを存分に味わってもらえるものと期待しています。
一方で、ISUCONはもちろん楽しいだけではなく、現実のWebアプリケーションの開発・運用において重要な多くのものを学べる場でもあります。参加者全員が同じ時間に、同じ条件で、同じ問題に取り組むという状況は、お互いがやったこと、やろうとしたけれどもできなかったことを共有するのに絶好のものです。みなさんがこの機会を最大限に活かせるようにと思います。
今年、さくらインターネットではGo言語の言語スポンサーをさせていただいています。他の様々な言語と同様に、Go言語もWebサービス、インターネットサービスを提供する多くの場所で使われています。さくらインターネットでクラウドサービスの開発に用いているいくつかの言語のなかにも、もちろんGo言語があります。特にパフォーマンスを気にするアプリケーションにおいて使われることも多い言語のため、今回のISUCONでも多くの方に使われるのではないかと思います。この言語をどのように使うことで高いパフォーマンスを出せるのか、参加者の皆さんの知識と経験、そして発想に今からワクワクしています。

自分が最後にISUCONの出題をした2015年に、ある記事に書いた文章があります。当時は長文の中に何気なく書いた一文でしたが、思ったよりもISUCONをよく表していたようで、多くの人に引用されているのを目にしました。この言葉を今回の参加者の皆様にもう一度贈りたいと思います。
ISUCONから「最も多くのものを持ち帰った人こそが勝者」です。楽しさ、知識、経験、あらゆるものを持ち帰ってください。よいISUCONを!

さくらインターネット株式会社
田籠 聡 (tagomoris)