kayac_900_600――さて、今日は出題者からの応援メッセージをいただきたいということで、出題チームのカヤックからfujiwaraさんとacidlemonさんに来ていただいています

fujiwara「こんにちは。」

acidlemon「どうもどうも、れもんです。」

――では早速伺います。作問作業も佳境かと思いますが、今年はどんな問題ですか?

acidlemon「答えられない質問をずいぶん単刀直入に聞きますね。」

fujiwara「何を喋ってもヒントになっちゃいそうなので答えづらいですが、予選は数百チームから30チームを選出するための問題、本選は手練れが揃ってる中で順位を決めるための問題、という性格があるので、そういったことを意識した問題作りはしています。」

acidlemon「そうですね、○○が分からないとX点以上にならない、のような問題だとそれに気づけたかどうかだけが予選突破ポイントになってしまうので終わった後にモヤモヤが残りがちですが、そうならないようにスコアを伸ばすためのいろんな工夫ができるような作問は心がけています。もちろん、埋まってる課題の大きさによってどのぐらい点数伸びるかは異なります。課題の大きさが一様になるようなところまではやってません。」

fujiwara「ベンチマークのチューニングのため、想定の解法みたいなのをあらかじめ持ってはいます。それでも、課題の解決手法自体は1個にならないようにはしています。飛び道具の余地を残しておくみたいな。」


――なるほど。優勝回数が多い分作問回数も多いカヤックですが、カヤックで作問を担当するときはだいたいまず社内ISUCONをやって作問の素振りをしますよね。今年も開催していたかと思いますが、ああいうやつにはヒントが埋まってたりするのでしょうか

acidlemon「これをいうと逆にヒントになっちゃうかもしれないですが、ネタ被りみたいなことがないようにはしてる気がするので、あれをやっておかないといけない、みたいなのはないですね。今年はPR TIMESさんと合同でやったのですが、上位に入ったメンバーからは口々に『本番にとっとけばよかったのに』と言われるくらい良問だったらしいので、素振りとかにか使えるかもです。」

fujiwara「作ってる側として社内だからといって別に手を抜いてるわけじゃないですけど、あそこまで評価が高いのはびっくりしましたね。たしかに、高速化していくと何もしてなかったところでデッドロックが顕在化するみたいな感じにはなっていたので、よくできてるな~という感想にはなったかもしれません。」


――そういうのは狙って仕込んでいるものなのですか?

acidlemon「どうなんでしょうね、狙ってるような狙ってないような…」

fujiwara「もちろん『たまたまです』なんてことはないのですが、業務とかでも何も考えずにスルッと書くとこうなるよね、でも大量にアクセスくるとこうなっちゃうよね的なコードというのがあるので、そういうのを入れとくと結果的にそうなる、という感じですね。業務でもよくあるじゃないですか。」

acidlemon「ありますよね。社内でも『あーこれISUCONぽい~』とか『このクエリはISUCONよりもひどいw』とかそういう話しますよね」


――では、最後に選手のみなさんにメッセージをいただけますか

acidlemon「元々ハードルの高い仕事なので、もはや何を言ってもハードル上げるような感じになりそうですがあえて言っちゃうと… みんなが『こうきたか~~』っていうような問題を用意してます! がんばってください! …これでみんなから不評だったらどうしようw」

fujiwara「そうですね、毎回そうですが3人いても8時間ヒマにならないくらいやることはあるとおもうので、全力で楽しんでください。ベンチマーカーを快適にかけられるようにこれから出題チームもがんばります。」

acidlemon「fujiwaraさん、本の話はしなくていいんですか?w」

fujiwara「本は別にいいですよw よくはないですけど。あれは別にISUCONの攻略本を書いたわけではないので、あれを読まなくても予選は突破できます。どちらかというとISUCONなどでも得られる知見を効率的に業務にフィードバックしていくための本、ですからね。」


――本日はありがとうございました。

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このインタビューは、acidlemonの脳内で開催され、fujiwaraのチェックを受けた上で掲載しているフィクションです。開催前の読み物としてお楽しみください。